第40回卒業生御寄稿「東海岸のガミガミおばちゃん」

第40回卒業生
小鶴サリフォスカ和紀
関東と関西の様に、アメリカでも面白いことに東海岸と西海岸の文化に根本的な違いが幾つかあります。東海岸の文化的な中心といえるニューヨークのファッション業界の中にもう30年ちょっといる私はニューヨーカーだと自覚しておりまして、仕事で関わったりする西海岸の中心といえるカリフォルニアの人達とはいまチョット感性が合わないなあと思うことがちょくちょくあります。
数年前からインスタでよく回ってくる、この西と東海岸の違いをユーモアに示す投稿があります。見るたびに私がケケケッと笑ってリポストする、カリフォルニアに住む友人たちをムッとさせる😂それは ” People in West Coast are nice but not kind, people in East Coast are kind but not nice,” というものです。訳すると “西海岸の人達は友好的だけど優しくはない、東海岸の人達は優しいけど友好的じゃない” - この文章でのkindは優しい、でniceは親切とか友好的、でしょうか。例えば道端で車のタイヤがパンクして困っている処に人が通りかかったとします。西海岸の人だと “ああ大変ですねえ”と同情してくれたあとさようならと行ってしまいます。東海岸の人だと “タイヤ交換もできないの?” “車運転するんならこれぐらい出来ないと駄目でしょう?” “このタイヤもう随分古いじゃないの。とっとと替えなきゃ危ないでしょ。” とガミガミ言いながら頼んでもいないのにタイヤ交換をしてくれる、というものです。
私はこの投稿を見るたびに子供の頃よくしてもらった近所のおばちゃん達や友達のお母さんたちを思い出します。あれって福井文化だったのかなあ。昭和文化だったのかなあ。チャリキ飛ばして家から高志まで20分の通校の間氷に滑って大転回したり事故にあいそうになったりするたびに怒りながら手助けしてくれた通りがかりのおばちゃん達。“小鶴さんお腹減ってるんならとっとと言いねの。”と怒ったようにご飯くれた友人のお母さん。おっかなくって優しかったなあ。今は第40回、平成元年卒業の私らの世代がおじちゃんおばちゃん達やがの。どうしてる?
もうひとつ思い出すのは子供の頃に習ってちょっとショックだったコンセプト、“本音と建前”。なんだか西海岸っぽいなあと思います。ニューヨーカーや子供の頃のガミガミ優しかったおばちゃん達はいっつも本音のままだあ。
昨今の米国やその他の政府の問題的な政策はビジネスや専門分野で大成功を収めているものの人間的な共感力が欠けているような人々の影響力のせいだ、と私は(だけじゃなくて沢山の人がだと思うんだけど)考えています。まあ少数の影響力のある人たちが国や世界を動かす、というのは人類古代からずっとそうなんでしょうね。でも他人への優しさ、niceじゃなくて本当にkindであることが本当に大事だなあと痛感するコノゴロです。
全47都道府県幸福度ランキング1位を12年とった福井県。今も子供の頃みたガミガミの本当の優しさ、今も健在だからかな。そして福井県は社長輩出率が42年連続全国1番ですね。その県内トップの高志高校、色々な分野で影響力がある同窓生も沢山いらっしゃるかと思います。仕事⋆人生バリバリと並行してみんなでガミガミ優しいおじちゃんおばちゃんになっていきませんか。私も福井県高志高校同窓生代表して東海岸ニューヨーカーおばちゃんします。















