校長先生御挨拶

吉田校長顔写真        

      令和2年4月

       福井県立高志高等学校
      学校長  吉 田  繁

 

 

 

 高志高校同窓会の皆様には、普段より母校のために多大なるご支援、ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 高志高校は、「克己」「創造」「敬愛」の校訓のもと、「国際社会および地域社会のリーダーとして貢献できる知徳体の調和のとれた人材」の育成を教育方針として、一貫して、学習指導、生徒指導、進路指導の充実等に取り組んでいます。

 また、本校は、昭和23年の創立以来70年の歴史を重ね、県内有数の進学校として、これまでに多くの卒業生を世に送り出してきました。皆様の国内外における活躍は、本校の誇りでありますとともに、生徒・教職員が自信を持って高志高校で生活していく心の支えとなっています。

 元号が変わって令和の時代となり、今年3月の第71回卒業式において、卒業生がついに3万人を超えました。一方、県内の理数教育を牽引してきた理数科が閉科となり、昭和44年以来続いた歴史に静かに幕を下ろしました。

 ところで、現在、新型コロナウィルスの世界的感染拡大が続いています。
 日本では、3月上旬に、学校が全国一斉に臨時休校に入ったのに続き、4月には全都道府県に「緊急事態宣言」が発令されました。
 外出自粛、店舗等の休業、休業に伴う生活の困窮等々、初めて直面する事態を前に、全世界の人々が不安な毎日を過ごしています。

 そのような中、今年度の同窓会「みどり葉の集い」の中止が公表されました。
 例年6月上旬に、フェニックスプラザで開催される「みどり葉の集い」が中止になってしまったことは、大変残念です。
 これまで長い時間をかけて準備にあたって来られた実行委員長はじめ幹事学年の同窓生の皆様の無念さは、人一倍ではないかと思います。これまでのご尽力に改めて感謝し、来年度の集いでお会いできることを楽しみにしたいと思っています。

 一方で、嬉しいニュースもありました。
 新型コロナの影響でマスク不足が懸念される中で、福井県が県民にマスクの購入券を配付する、そのマスクは、ドラッグストアー・ゲンキーで購入することができるというニュースです。
 本校の同窓生であり、同窓会「みどり葉」の現会長でもいらっしゃる藤永様の会社が、このように地域社会に貢献する姿を拝見して、まさに本校の教育目標そのものと、深い感銘を覚えています。

 新型コロナウィルスは、まだまだ収束の兆しを見せていませんが、私ども、高志高校の生徒、教職員も、同窓生の皆様同様、この難局を乗り越えて参りたいと思います。

 不易流行という言葉がありますが、本校は、同窓生の皆様が取り組んでこられた学校のアイデンティティーを大切に継承しつつ、一方では、時代の変化や社会の要請にアンテナを張って、社会が求める人材の育成にも挑戦しようとしています。

 例えば、平成15年度から取り組んでいる、国際的に活躍する理数系人材の育成を目的とした「文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」、平成26年度から5年間取り組んだ、国際的な課題解決に貢献できるグローバルリーダー育成を目的とした「文部科学省スーパーローバルハイスクール(SGH)事業」などです。生徒の活動の場は、学校内に留まらず、大学や研究機関・企業の皆様のご協力のもと、海外にも広がっています。
 さらに、平成27年度には、併設型中高一貫教育が始まりました。併設された高志中学校の一期生は、現在高校3年生になりました。

 中学生と高校生が同じ敷地で学校生活を過ごす、高志中学校から入学してきた生徒(内進生)と高校入試を経て入学してきた生徒(高入生)が学習や部活動、学校行事などで切磋琢磨する、県内の公立高校ではどこにもない景色が繰り広げられています。

 我々教職員は、どこにもないユニークな高校として、高志高校だからできること、高志高校でしかできないことを追求しながら、「国際社会および地域社会のリーダーとして貢献できる知徳体の調和のとれた人材」の育成に取り組み、生徒諸君のチャレンジを応援していきたいと考えています。

 生徒が新しいことにチャレンジするためには、そのための勇気を奮い起こすことができる安全・安心な基盤が必要です。
 その基盤は、私の子どもであり、教え子であり、母校の後輩である生徒の健やかな成長を願う、保護者、教職員、そして同窓会の皆様の温かな思いではないかと思います。

 今後とも、これまで同様のご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。