『みどり葉』2024年3月号

創立75周年記念 「みどり葉のつどい」報告

令和5年度 実行委員長

後藤 正邦

 令和5年6月10日、フェニックスプラザ。

 この場所でみどり葉の集いが開催されるのは、令和元年6月以来4年ぶりでした。

 コロナ禍により令和2年は中止。令和3、4年は、参加資格限定などの制約のもと会場を変更しての開催でした。その悔しさを見てきた私たちとしては、何とかコロナ禍前の集いを取り戻し、新しい試みも引き継いで先輩方の思いを形にすること、そしてそのバトンを45回生以下の後輩に引き継ぐことが、私たちの使命だと考えました。

 実は、令和4年の集いに参加した44回生はわずか6人。その前年、前々年は上記の通りでしたから、私たちのスタートは異例だったのです。

 後輩たちのスタートはそんな風にはしたくない、時間をかけて機運を高めながら幹事年を迎えて欲しい、ではどうするか?このことを常に意識して歩みました。

 近年の高志高校においては、高志中学校併設、理数科廃止、普通科の探究創造科への改組といった変革が続いてきました。昔と比べて母校がどう変わったのか、変わっていないことは何なのか、どんな学校であって欲しいのか、といった観点から高志高校のイズムとプライドについて語らおうという意識でテーマを設定しました。

 そのため、「高志イズム 時代の変化、不変の“らしさ”」と題したパネルディスカッションには力を入れました。パネリストには山内悟校長(34回)、井上繁同窓会長(35回)、山内喜代美令和2年度実行委員長(41回)をお迎えし、さらに県高校PTA連合会長も務める私も加わり、高志高教員の北島恵美子さん(45回)のコーディネートのもと、それぞれの立場や経験から思う高志高らしさについて熱くトークを交わしました。

 そこで確認したのは、個性・多様性を尊重する自由な校風や、破天荒で行動的な進取の気風が脈々と受け継がれているということです。

 進学実績も大事ですが、それ以上に、社会に新しい価値を生み出す人材を輩出する、活気とエネルギーの渦巻く学校であり続けて欲しいと思います。

 懇親会のメイン企画は同窓生バンド“midoriba44”でした。

 1990年代のヒット曲に、歴代校長先生や歴代同窓会長の先輩方から順に総立ちになり、随所で先輩方が肩を組んで歌っている様子を見て、感激で鳥肌が立ちました。

 各界で活躍する44回生のインタビュー映像の上映や、東京サテライト会場との中継なども行いました。後者は将来的にみどり葉会関東支部の集会場との接続・一体的開催などの発展可能性があるものと思います。

 最後は同期約150人と45回生でステージに上がりましたが、そこから見た笑顔の広がる光景、会場全体が一つになって声高らかに歌いあげた校歌の感動。

 参加者の皆様がみどり葉の誇りを共有できたならば、至上の喜びです。

 今回の開催にあたり、同窓生・学校関係者の皆様、広告協賛や応援を頂いた多くの皆様に、心から感謝を申し上げます。

 今回の準備の全過程を通じて、みどり葉のご縁の素晴らしさや大切さを痛感し続けるばかりでした。

 コロナ禍に負けずに先輩方が私たちに繋げてくださったのはこのご縁であり、その大切さに気付く機会であったと思います。

 このご縁を紡ぐ役割は、もう小林輝之実行委員長はじめ後輩たちに引き継ぎました。きっと令和6年度のみどり葉の集いも、素晴らしいものになるでしょう。 皆様、またその場でお会いいたしましょう。

目次へ戻る ≫